こんにちは。CSR48メンバーの三池です。
2012年4月18日、
CSR48の名付け親、Kさんが開いた
「消費者とか市民とか教育について語る会」という
ダイアログ+飲み交流会に参加してきました


この会の発端も、Facebookのグループ「CSRコミュニケーションを考える」で
「消費者教育」というテーマについての議論(?)の盛り上がり。
Facebook内で出てきた話は大体下記のような内容でした。
・企業がCSRを頑張るためには、市民がそういう情報(社会にどう貢献してる商品で会社なのか)
を求める社会にならないといけないんじゃないか?
・そういう意識を皆が持つような教育ができないか?(教育という言葉には若干批判もあり)
・「消費」ではなく「購買」という視点(この人から買いたい!というような)を持つリテラシー向上が
必要では?
うーーん、どれもとても興味深いお話。
ぜひ実際に会ってお話ししてみたい!ということで
ワクワクして参加

場所はKさんのオフィスの広いミーティングスペース。
参加者は9名。
CSR48のメンバーからは5人が参加しました。
そして、CSR48における秋元康役と勝手に決めていた
某メーカーのSさんも出席!
突然のプロデューサー任命にとまどいつつも、
まんざらでもないご様子(??)でした

まずは一人ずつ、「消費」「市民」「教育」というキーワードで
考えていること、話したいことを含めた自己紹介からスタート。
Kさんが清里で買ってきた“やまね”と遊びながら・・・その後、消費についてのワークショップをハーブをテーマに行った経験のある
NPO勤務のSさんから、その時の内容や来場者の方の反応のお話を伺いました。
ワークショップでは、
ハーブを買う時、また、ハーブに限らず普段の買い物をするときに、
自然環境や収穫者・生産者に配慮したものを買うことを心がけよう、といった、
「選ぶ視点」について、参加者と一緒に考えていったとのこと。
自由ディスカッションでは「一時的な流行で顧客が殺到するような買い方ではだめでは?」
「エコに関心のある層は限られている」「年収が低い人に、良いものを食べろと言えるの??」
など、他にも様々な意見が出たということで、とても興味深いお話を聞くことができました。
会の後半は、2チームに分かれてディスカッション。
テーマは、「消費者市民教育が行き渡った20××年。あなたはどういう基準でモノを買っていますか?」。
私が参加したテーブルでは、まず“洋服”が議題に上がりました。
その後は食品の話へ。
出た話題はこんなかんじです↓
・食品はだいぶトレーサビリティが整って、生産者が明記されるようになったが、
洋服はまだそれが無い。
・H&Mはオーガニックコットンの使用率世界ナンバー1を目指していたはず。
タグやPOPでも、サステナビリティに配慮していると謳っている。
・でも、多品種大量生産で、どんどん買わせる姿勢はどうかと思う。余ったものはどうしているのか?
・生産者の顔が見えない。今の製品は、仕事が分担されているので
どんな流れで自分の手に渡るのか分からない。
・「この商品は環境に配慮しているのかな?」なんて考えずに
デザインや美味しさだけで選んだとしても、
誰の事も搾取しておらず、環境にも悪影響を与えていないというのが理想だけど・・・
・オーガニック食品などの良さは、食べ続けてみないと分からない。
野菜をオーガニックに変えてしばらくしたら、子どもたちが風邪をひかなくなった。
でも体験してない人にはそれは分からない。
だから、商品棚に並んでいても価格が高ければ、安い普通のものが買われていく。
年収が低いとしても、良いものを食べていれば医療費がかからないかもしれないのに。
・オーガニック商品が売れなければ、企業側は生産を続けることが難しい。
・屠殺ワークショップに行ったことがあり、生き物を殺して食べる貴重な経験ができた。
そこで食べた鶏と、スーパーの鶏の肉の堅さの違いに、スーパーのものはどうやって
作っているのか気になった。
・良い消費のためには、作られる過程や実際に購入して試してみる「体験」がポイントなのかも。
もう一つのテーブルで出た話題は下記のような内容だったとのこと。
・生産工程を知って傷つくような消費はしたくない。
・消費者には、「生産者を知りたい」というインサイトがある。
・それには、「売る」立場の人が情報をきちんと伝える「キュレーター」的な
役割を担う必要があるかもしれない。
・じゃあ、消費者はその「情報」に対する「対価」は払えるか?
情報はタダのような状況になっているが、発信するのにも労力がかかる。
対価を払ってでも欲しい情報か?
以上、二つのダイアログを改めて比べてみると、
両方とも、
「生産工程の情報がほしい」
という意見が出ていました。
ダイアログの「結論」はありませんが、
20××年には、「どんな人が作っているのか分かること」が常識になっている、
というのが、皆の共通の考え(??)だったかもしれません。
ダイアログ後は、近くで食事会。
「今日の話を受けて、明日から何をしますか??」という投げかけには、
「良い商品を紹介したり、意見を言う消費者になります!」
「オーガニック商品を体験してみます!」
「ブログで発信します!」など色々な前向きな意見が出てきました。
参加者のTさんにいただいた豆本。消費する時に、与えてくれた人のことを考えよう、というテーマの
とてもかわいらしい絵本。消費は自分が一生行っていくもの。
すぐに何か答えの出るテーマではありませんが、
消費者も生産者も幸せになれる形をこれからも考え、実践していけたらと思います。
こんなテーマに興味のある方、よかったらFacebookグループ
CSR48に
参加してくださいね!
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